2007年11月12日

リサイクルインクの裁判で、キャノンが勝訴してエプソンが敗訴したとはどういうことですか?エプソンの特許が無効とはどういう意味ですか?【Q&A形式でご説明A】

リサイクルインク訴訟で、エコリカ勝訴・エプソン敗訴が確定しました。またその前日にはキャノンがリサイクルアシストに勝訴しました。

今回はリサイクルインク訴訟関連の法律的解釈について、Q&A形式でできる限りわかりやすく説明したいと思います。

 ※法律論になる部分がありますので、コメントの難易度を
   A・・簡単
   B・・やや難解
   C・・かなり難解
  で表示しております。

<難易度B>
■キャノンが勝訴して、エプソンが敗訴したとはどういうことですか?
 エプソンの特許が無効とはどういう意味ですか?

 @キャノンとリサイクルアシストの訴訟は・・・
   第1審(東京地裁)キャノン敗訴
   第2審(知財高裁)キャノン勝訴
   上告審(最高裁) キャノン勝訴 とキャノンは一度負けています。

 Aエプソンとエコリカの訴訟は・・・
   第1審(東京地裁)エプソン敗訴
   第2審(知財高裁)エプソン敗訴
   上告審(最高裁) エプソン敗訴 とエプソンは一度も勝っていません。

 <特許が無効か有効か>

  @キャノンの訴訟では、今のところ特許は有効のままになっています。
   リサイクルアシスト側は、第1審(東京地裁)で勝訴したために、事実関係
   をことさら主張しなくても第2審(知財高裁)も勝てるとの観測を持った
   ようです。そのため、キャノンが裁判で主張した特許とその関連の事実
   に関してリサイクルアシストは十分な否定をせずに第2審の審理に臨み、
   結果第2審でキャノンの主張が認められてしまいました。
   最高裁では、事実関係の審理は行わないため、キャノンの主張する特許が
   有効とされたまま最高裁の判決が下り、キャノン勝訴となりました。
   前にも述べたように、エコリカはキャノンが主張する特許が無効であると
   判断しております。

  A一方、エプソンとエコリカの訴訟では、エプソンの主張する特許は無効と
   判断されました。
   もともとエプソンの特許は、新規性・進歩性もなく、同業者であれば容易
   に思いつく特許であり、作用効果も無く実態と一致しない特許でした。
   そもそも特許と認められるべきでないものが特許庁の手続き上、間違って
   特許として登録されていたわけです。
   エプソンは、出願時点で特許の対象としていた内容を拡大解釈し、形式的
   に広い特許を取得した上で、リサイクル封じ込めのための権利行使に利用
   していたのです。
   このようなことは、社会的責任あるプリンターメーカーが行うべきもの
   ではないとの思いから、エコリカは特許庁に対して特許が無効かどうかの
   判断をお願いし、既に「特許は無効とされるべきもの」とした結果を得て
   おります。

 

 エコリカ リサイクルインク

この記事へのコメント
@キャノンとリサイクルアシストの訴訟は・・・
   第1審(東京地裁)キャノン敗訴
   第2審(知財高裁)キャノン勝訴
   上告審(最高裁) キャノン勝訴 とキャノンは一度負けています。

 Aエプソンとエコリカの訴訟は・・・
   第1審(東京地裁)エプソン敗訴
   第2審(知財高裁)エプソン勝訴
   上告審(最高裁) エプソン勝訴 とエプソンは一度も勝っていません。

Aに、エプソン勝訴って出てくるのおかしいのでは?
コピペして直してないのでしょうが間違ってるかと。

※訂正後、このコメントはご自由に削除ください。
Posted by kopipehanaosou at 2007年11月12日 19:12
ご指摘ありがとうございます。
まさにおっしゃるとおり、間違っておりました。
早速訂正させていただきました。
Posted by 知財担当 at 2007年11月13日 06:24
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